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レイオウの日記

世界の動きを理解する上で、ポイントとなる最新ニュースや注目企業の動向・施策を、王の緻密な分析と外国人の視点によって読み解くサイトです。

旧正月に事業撤退で解雇をした楽天シンガポール~英語公用語よりグローバル企業に大切なこと~

解雇の現場をなまなましく伝える現地紙

シンガポールで最大手のStraits Times紙は、今回の楽天の解雇をなまなましく伝えています。記事の一部に私の抄訳をつけます。

旧正月の5日目となる金曜日の午後に、ラッフルズプレイスのオフィースで、楽天の30名が解雇を言い渡された。営業、マーケティング、カスタマーサービス担当が含まれる。 (略)
シンガポール楽天での大半の被解雇者は、社員証返却とメールアドレスの無効が即時実施され、付き添われて社外に出て、今後の出社不要が言い渡された。「全員がショックを受けた」「金曜が仕事の最後の日だと言われた」。少数のみが、事業停止の月末まで仕事を続けられる。
解雇手当は雇用期間と連携していると本紙は把握している。解雇手当の支払いは来月までない。
日本の楽天の広報はシンガポールでの解雇の詳細については拒否したが、"法的義務以上の補償"を与え、被解雇者が仕事を探すのを手伝うと発言した。(略)
専門家は旧正月の解雇に驚いた。「労働組合がある企業には、解雇に祭事期間は避けるように言っている。労使協調の慣習だ」と人材の政府議会委員会で議長を務めるパトリック・タイ国会議員は述べた。(略)
「数時間での退去に加え、タイミングが少し残忍だ」と人事の非営利団体は指摘した。
シンガポール中小企業協会は「企業が事業整理をする時に、ある程度の人員解雇は避けられない」と言及した。
Straits Times: Rakuten to shut Singapore website, cuts 30 local staff

旧正月の解雇に驚いたシンガポール

553万人が人口のシンガポールでは、日本より細かい出来事も新聞記事になりやすいのですが、現地紙は国会議員のコメントも引用し、旧正月での解雇に何度も触れています。
世界には太陰暦で正月を祝う国や民族があり、人口の3/4を中華系が占めるシンガポールはその一つです。シンガポールでは、チャイニーズニューイヤー (中国正月: Chinese New Year) という名前の祝日が制定されていますが、Lunar New Year (旧正月) という表現がマレー系・インド系などにも配慮した表現になってきています。今年は2月8日(月)と9日(火)が国の祝日ですが、春節が15日間あることもあり解雇された2月12日(金)までや、それ以降も有給休暇を組み合わせる中華系は珍しくありません。

シンガポールでは解雇は原則自由です。しかしながら、日本で言えば、お正月の三が日に解雇されるのと同じかそれ以上の衝撃です。親族と顔を合わせる機会が多いこの時期の解雇は、メンツを保つどころではないです。事業の開始・撤退は、経営判断なのでやむを得ないですし、従業員にも責任の一端はあります。解雇自体も、タイミングが旧正月であったことも、違法ではありませんし、決算発表での事業整理から時間をあけるのも苦しいのは理解しますが、もう少し配慮ができなかったのかと思えてしかたありません。
従業員と雇用主は、関係は対等ですが、互いに敬意は払われるべきです。特にそれが解雇という経済的にも精神的にもセンシティブなことであればなおさらです。これまでの貢献に謝意を示しつつ、今後について提示をするのが解雇の場です。旧正月の解雇というシンガポールの"タブー"を破って、これまで共に働いてきた仲間への「謝意を示せる」とは到底思えません。

解雇への「法的義務以上の補償」とのことですが、シンガポールでは雇用法の保護対象となる給与の上限が低く、楽天勤務者の大半は雇用法保護外の対象だったと思われます。この場合、雇用契約をベースに、慣習での補償が支給されることが一般的です。「勤務期間に応じた補償」となると、わずか2年の事業への勤務期間では、過度の補償への期待はできないでしょう。

 

 

旧正月に事業撤退で解雇をした楽天シンガポール。。家族団欒の旧正月全員クビ。日本の義理人情…www 中国で発生というなら、この会社はもうさよなら。文化の違いもありますししね。社内公用語が英語というのも大笑い。品川本社の周辺のカフェ・喫茶店は英語の会議の事前打ち合わせを日本語でやる楽天社員で溢れていました。アメリカは、クリスマスシーズン前に解雇が多い、それもやはり決算時期の関係かもしれないが、意外と1月に、雇用機会が多いことも起因しているかも?よくわからないが、そういう感覚がある。